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LLMO・AEO

LLMO(AEO)とは何をすることか — 自社3サイトの実測で分かった「効くこと・まだ効かないこと」

工藤 大地Cognisant LLC CEO / LLMアーキテクト

LLMO(エルエルエムオー)という言葉を見かけることが、この1年で急に増えました。LLM Optimization——ChatGPTやPerplexity、Copilotのような生成AIに、自社の情報を「引用してもらう」ための最適化です。AEO(Answer Engine Optimization)、GEO(Generative Engine Optimization)とも呼ばれますが、指している中身はほぼ同じです。

解説記事は増えた一方で、実測データで語られることは、まだほとんどありません。「対策10選」は並ぶけれど、実際にAI経由の流入がどれくらいあり、何をしたら何が変わったのかの数字が出てこない。

私たちはAI受託開発の会社として、当サイト(cognisant.io)に加えて、代表が開発からマーケティングまで一人で回している自社サービス——相性診断のふたりのトリセツ、同じくM16合同会社の「みんかち」——計3サイトでLLMO/SEOを自分の手で運用しています。この記事では、その実測を隠さず出しながら、「いま効くこと」「まだ効かないこと」を整理します。

用語の整理(30秒で済ませます)

呼び名 由来 指すもの
LLMO LLM Optimization 生成AI(LLM)への最適化の総称
AEO Answer Engine Optimization 「答えを返すエンジン」への最適化
GEO Generative Engine Optimization 同上(研究界隈発の呼び名)

呼び名はどれでも構いません。やることは一つ——AIが答えを組み立てるときに、自社の情報を見つけやすく・引用しやすくすることです。以下、LLMOで統一します。

まず実測: AI経由の流入は、いまどれくらいあるか

先に現実の規模感です。ふたりのトリセツ(月間ユーザーが1万人規模に届こうとしている成長中のサービス)で、直近30日のAI経由流入は ChatGPT経由の11セッション。全流入の約0.3% でした。当サイトでは28日で1セッションです。

「なんだ、その程度か」と思われたはずです。その通りで、今日時点のLLMOは流入の主役ではありません。「LLMO対策で流入が激増」という言説には、この0.3%という実測を当ててみてください。

ただし、二つの点でゼロとは意味が違います。ひとつ、どのページが引用されているかが特定できること。ふたりのトリセツでは11セッション中10がツールの入力ページ(/input)に着地していました。AIは「解説」ではなく「いますぐ使える道具」を案内先に選んでいる——これは次に何を強化すべきかを教えてくれます。ふたつ、検索行動がAIに移る流れ自体は止まらないこと。小さいうちに計測と土台を作っておく判断は、投資としては安いものです。

最初の一手は施策ではなく計測です。 GA4は放っておくとAI経由の流入を「参照元不明(Unassigned)」や通常の参照流入の枠に混ぜてしまいます。chatgpt.com・perplexity.ai・copilot など参照元のリストでカスタムチャネル(AI Assistant)を切っておく——これだけで「自社はいまAIからどれだけ来ていて、どのページが引用されているか」が毎月数字で見えるようになります。

効くこと(実測で手応えがある側)

1. 引用されるだけの「一次データ」を持つ

AIも検索エンジンも、どこにでも書いてあることは引用しません。ふたりのトリセツでは、実際の診断ログから集計した統計(ユニーク診断2,265組の組み合わせデータ)をページに埋め込みました。当サイトでは、実案件の計測値(正答率38.8%→93.6%、経費監査AIの見逃し0.2%など)を記事の中心に置いています。

自社にしか出せない数字・データ・経験。LLMOの文脈で「情報獲得(Information Gain)」と呼ばれるこの一点が、施策のなかでいちばん効くと考えています。

2. 機械が読める「答えの単位」を作る(構造化データ・FAQ)

AIは長文から答えを探すより、すでに「質問と答え」の形になっているものを好みます。FAQの構造化データ(JSON-LD=ページの意味を機械が読める形で書いておく指定)、表、定義文で始まる見出し——人間の流し読みにも効く整形は、そのままAIへの整形になります。

3. 普通に検索へ強いこと(LLMOの大半は、正しいSEO)

主要なAI検索は、既存の検索エンジンのインデックスや自前クローラーを土台にしています。通常の検索で見つからないページは、AIにも引用されにくい。ふたりのトリセツのAI引用が増え始めたのも、Google検索での成長(90日でクリック2,160・平均掲載順位5.9位・新規ユーザーが直近1週で3.5倍)と並行してでした。

LLMOを特別な魔法として売る言説がありますが、実務の8割は「インデックスの健全化・内部リンク・一次データ・構造化」という、昔から正しいSEOと同じ作業です。

4. llms.txt(安い保険として)

サイトの概要と主要ページをAI向けにまとめたテキストファイルです。3サイトすべてに設置しています(例: cognisant.io/llms.txt)。設置は30分で終わり、害はありません。ただし「これで引用が増えた」と断定できる実測はまだ持っていません——書き方と正直な効果の話はllms.txtの書き方に分けました。

まだ効かないこと(実測の否定データ)

IndexNowを送っても、すぐには見つけてもらえない

IndexNowは、URLの更新をBing系の検索エンジンへ即時通知するプロトコルです。「送ればすぐインデックスされる」ように紹介されがちですが、実測はこうでした。

サイト 送信 応答 その後の実測
ふたりのトリセツ 149URL(7/17) 202受理 4日後、サンプル54URL中46がBing未発見のまま
cognisant.io 15URL(7/17) 202受理 送信時点で未クロールだった7記事が4日後も未クロールのまま

202という応答は「受け取った」であって「載せる」ではありません。通知は発見を早める可能性があるだけで、クロールの優先度はサイトの評価次第——ここを取り違えて工数を注がないことです(送信自体は無料で数分なので、やる価値はあります。無変更URLの再送はスパム扱いのリスクがあるので更新時だけに)。

Bingからの直接流入を目的にしない

ふたりのトリセツのBing検索経由クリックは0、当サイトもBing検索経由は28日で1セッションです。日本ではBingのオーガニック流入自体が小さい。それでもBing対応をやる理由はただ一つ、CopilotやChatGPT検索の引用元インデックスに載るためです。目的をここに置くと、投資判断を間違えません。

明日からの実務チェックリスト(保存版)

  • GA4にAI経由チャネルを作り、現在地を測る(参照元: chatgpt.com / perplexity.ai / copilot 等)
  • 自社にしか出せない一次データを1つ、ページに載せる
  • 主要ページにFAQ・構造化データ(JSON-LD)を整える
  • インデックスの健全化と内部リンク——普通のSEOを先に
  • llms.txt を設置する(30分・書き方はこちら
  • IndexNow は更新時だけ送る。202受理を成果と数えない
  • 効果は月次でよい。AI流入は今日時点で全体の1%未満——焦って主役にしない

AI検索時代の集客を、実測で設計したい方へ

私たちは「作って終わり」にしないAI受託開発の会社ですが、この記事のとおり、自社サービスの集客も自分たちで実測しながら回しています。AI検索・LLMO・SEOを含めた集客設計の現在地を整理したい方は、30分の無料相談でお話しください。自社のAI活用全体の現在地は、無料のAI活用診断でも整理できます。


この記事は、AIツールを活用して作成し、Cognisant編集部がファクトチェック・編集・監修を行っています。掲載している数値は、自社運用サイトで実際に計測した実測値です(計測日: 2026年7月)。

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