インサイト一覧

LLMO・AEO

llms.txtの書き方と設置 — 3サイトで運用して分かったこと(実物リンク付き)

工藤 大地Cognisant LLC CEO / LLMアーキテクト

llms.txt(エルエルエムズ・テキスト)は、サイトの概要と主要コンテンツをAI(LLM)が読みやすい形でまとめておく、サイト直下のテキストファイルです。2024年9月にAnswer.AIのJeremy Howard氏が提案した仕様で(llmstxt.org)、robots.txtが「クローラーへの立入案内」だとすれば、llms.txtは「AIへのサイト説明書」にあたります。

私たちは、当サイト(cognisant.io)と、代表が開発・運営に携わるM16合同会社のサービス2つ(ふたりのトリセツ・みんかち)の計3サイトで実際に設置・運用しています。この記事では実物を見せながら、書き方と、設置で実際に踏んだ落とし穴、そして効果の正直な話をまとめます。LLMO全体の中での位置づけはLLMO(AEO)とは何をすることかをどうぞ。

仕様はシンプル——Markdown 1ファイル

llms.txtは、サイトルート直下(https://example.com/llms.txt)に置くMarkdownファイルです。提案仕様の構成はこうです。

要素 内容 必須
H1(# 見出し) サイト/プロジェクト名 必須(唯一の必須要素)
引用ブロック(>) サイトの要約(1〜3文) 推奨
本文 補足の説明(段落・リスト) 任意
H2セクション リンク集(- [タイトル](URL): 説明 の列挙) 任意

凝った文法はありません。人間が読んで分かる紹介文+主要ページのリンク集を、Markdownで書くだけです。

実物を見るのが早い(3サイトの現物)

当サイトの場合、記事を公開・改題するたびにllms.txtの該当行も1行更新しています。この「更新運用」まで含めて30分+月数分の投資です。

書き方の手順(5ステップ)

  1. H1にサイト名、直後の引用ブロックに「誰向けの・何のサイトか」を1〜3文で書く。ここはAIが最初に読む要約なので、キャッチコピーではなく事実を書く
  2. 主要ページをH2セクションに分けてリンク列挙する。- [ページ名](URL): 1行説明 の形。サービス・料金・記事・会社情報など、AIに答えてほしい質問から逆算して選ぶ
  3. 1行説明には固有の事実を入れる(「詳しくはこちら」ではなく「正答率38.8%→93.6%の事例」のように)。AIが引用文を組み立てる材料になる
  4. public/(静的配信ディレクトリ)に llms.txt として置いてデプロイする
  5. ブラウザではなくcurl等で検証する(次節の落とし穴のため)

落とし穴——SPA構成では「静かに壊れる」

私たちが実際に踏んだ問題です。SPA(シングルページアプリ)でよくある「全ルートをindex.htmlへ書き換える」rewrite設定があると、/llms.txt へのアクセスがHTMLに飲み込まれ、AIから見るとllms.txtが存在しない状態になります。ブラウザで開くとアプリ画面が「表示できてしまう」ので、壊れていることに気づきにくい。

検証はこの2点だけです。

  • curl -I https://自サイト/llms.txtステータス200かつContent-Typeが text/plain であること(text/htmlが返るなら飲まれています)
  • 本文がMarkdownのまま返ること

静的ファイルをrewriteより優先する設定(多くのホスティングでは public/ 直下に置けば自動)を確認してください。同じ落とし穴はIndexNowの鍵ファイルなど「ルート直下の検証用テキスト」全般で起きます。

効果の正直な話

ここは誠実に書きます。「llms.txtを置いたから引用が増えた」と断定できる実測は、まだ持っていません。 主要なAI事業者がllms.txtをどこまで参照しているかの公式な確約もありません(提案仕様の段階です)。

それでも3サイトで運用を続けている理由は3つです。

  • コストがほぼゼロ(初回30分・更新は1行)で、リスクもない
  • AI経由の流入は実測で確かに存在し(ふたりのトリセツでChatGPT経由11セッション/30日)、引用される前提を安く整えておく価値がある
  • 内容はそのまま「サイトの要約と主要ページの棚卸し」なので、書く過程自体がサイト構造の点検になる

「効く保証はないが、安くて害がなく、外れても失うものがない」——保険としての位置づけが、現時点の正直な評価です。過大な期待も、根拠のない否定もせず、実測が変わったらこの記事を更新します。

チェックリスト(保存版)

  • H1+引用ブロックで「何のサイトか」を事実で書いたか
  • 主要ページを、AIに答えてほしい質問から逆算して選んだか
  • 各リンクの1行説明に固有の事実(数値・具体)を入れたか
  • curl -I で200・text/plain を確認したか(SPAのrewriteに飲まれていないか)
  • 記事の公開・改題時にllms.txtも更新する運用を決めたか

AI検索まわりの整備を含めた集客・サイト設計の相談は30分の無料相談からどうぞ。


この記事は、AIツールを活用して作成し、Cognisant編集部がファクトチェック・編集・監修を行っています。記載の運用状況・計測値は自社運用サイトの実測です(2026年7月時点)。

Read next